虫とカビ対策に気をつける苔テラリムの作り方

2019年8月15日

テラリウム

ガラス瓶の中で小さな自然を表現できる苔テラリウム。

苔好きな人はもちろん、植物好きな方にも絶対オススメ。簡単に作ることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

重要なのは後々虫やカビが発生しないように対策することです。

 

ガラス瓶を用意する

テラリウムを作るのがはじめての方は、少し大きめの瓶で挑戦することをオススメします。

小さな瓶だと、中に土や植物を入れるのに口が小さいため手こずります。また瓶が大きいことで水分や空気をたくさん入れられるので苔の生育のためにも大きい瓶が適しています。

また、瓶の蓋はきっちり閉められるものにしましょう。

よくテラリウムの写真で口が開いた瓶を目にしますが、口が開いていると気温や湿度が一定ではなくなり管理が難しくなります。

雑菌やカビ菌が入ったり、乾燥しすぎて苔が枯れる原因にもなります。

さらに蓋はガラスかプラスチック製の透明なものにします。透明な方が光が入るため苔が生き生き育ちます。

  • 大きめの瓶を用意する
  • 蓋がキッチリ閉まるもの
  • 蓋が透明なもの

 

瓶を用意したら、あらかじめ熱湯消毒しておいてください。

瓶の中に不要な雑菌が残っていると、後々カビが生える原因になります。

 

ガラス瓶に赤玉土を入れる

ガラス瓶

ガラス瓶の中に赤玉土を入れます。

赤玉土を使うのは雑菌が少ないため、後々カビが生えないようにするためです。

赤玉土は100均でも売っているのですぐに手に入ると思います。

人差し指の第二関節目くらいまで入れればOK。赤玉土をたくさん入れすぎるとテラリウムの中のスペースが無くなってしまうため、苔や植物が生えるすき間も無くなりますし、酸素のスペースも減ってしまいます。

石を入れて風情を出そうと思っている方は、この時点で石を仮置きしてバランスを考えてみてくださいね。

今回は丘の上にある石のモニュメントから木が生えているところをテラリムで表現しようと思っています。

そのため、この時点で赤玉土の中央部分を少し盛っています。

 

虫のついていない苔を用意します

テラリムの苔

赤玉土の表面を被うための苔を用意します。

近所の側溝などに生えている苔や庭に生えている苔でも大丈夫ですが、テラリウムの多湿な環境に合うものを選択する必要があります。苔の中には意外と乾燥を好む種類もあり何でもうまくいくというわけではありません。

さらに、近所に生えているコケは虫や菌がついているので、のちのち虫が発生したりカビが発生する原因になります。

もし自分で採取した苔を使う場合はできるだけ土をおとして水で洗浄してください。

 

私が一番オススメするのは清潔な山ごけを購入することです。

 

山ごけは丈夫な苔で、テラリムの環境下でもめったに枯れることがありません。通信販売などでも売っていますので、ぜひ山ごけを手に入れてください。

通販で購入できる苔は人為的に増やされている上に乾燥させてあるので、虫がついていません。

苔は手でちぎって適当な形にしておきます。

 

苔を貼り付ける

テラリウム苔の貼り付け

先ほどちぎった苔を丁寧に貼り付けていきます。

少し押しつけるくらいでも全然大丈夫。苔は結構強い植物です。

このとき、ガラス瓶の表面に土や苔がつかないように気をつけましょう。後で拭き取るのは至難の業です。

 

苔の上に石を置きます

テラリウム石

石を置きました。

かなり雰囲気がでてきましたね。この先石を動かすのは難しくなりますので、完成形をイメージして一番よい場所に置いてください。

おすすめは、石を真ん中に置かないこと。正面からみて少し奥の方に置くと、テラリウムの中に奥行きが出てきます。

 

水を入れる

テラリウムに水

ここでジョウロなどから水を入れます。

少しずつ慎重に入れてください。思いっきり入れると苔がはがれることがあります。

底の赤玉土が全部湿るくらいが水の目安です。

 

草を植える

シダ

今回は庭に生えていたシダを抜いてきました。

シダ植物は過湿にとても強い植物です。また光が少なくても育つためテラリウムにうってつけです。

シダをピンセットや箸などでつまんで、苔の中に押し込みます。このとき無理矢理やるとシダが折れてしまうので気をつけてくださいね。

シダの他にクローバーも過湿の環境でよく育ちテラリウム向きです。

今回のテラリウムでは石に密接して植えてみました。石の下から生えてくる植物の強さが表現できていると思います。テラリウムに入れる植物などはバラバラにしないでこのように寄せて植えるとバランスよくきれいにまとまります。

 

テラリウムの完成

テラリウム

最後にお好みに応じて、動物や人間などのフィギュアを置くともっと自然の雰囲気がでるし楽しくなります。

今回はパンダのフィギュアを置いてみました。

ちょっと枯れた苔が多いようですが、まったく問題ありません。テラリウムの中で苔はどんどん生長していきますよ。

 

1年後のテラリウム

テラリウム

テラリウム

1年間一度も蓋を開けず、水やりもしませんでした。

でもまったく大丈夫。

テラリウムの中で植物が光合成して自然が循環していきます。

ご覧のように苔もみっしり生えていますし、シダもかなり大きくなりました。

パンダのフィギュアが埋もれてしまっていますね。

 

蓋を一度も明けていないので雑菌が入っていません。

湿度は高くカビが発生しやすい条件ですが、カビ菌が入らないためカビは発生していません。

 

皆さんも楽しいテラリウム作りにぜひ挑戦してみてください!