ヤブコウジを育てる 実は食べられたものじゃない

2017年12月2日

ヤブコウジ苗

ヤブコウジ(藪柑子)の苗を買ってきました。

昔から日本人に親しまれてきたというこの植物。日本や中国などの山林に自生する東北アジアが原産の常緑低木です。

11月くらいから赤い小さな実がつきます。

お正月などに縁起物として飾られたりするそうですが、全然知りませんでした。

万両や千両に似ていることから十両とも呼ばれています。

このヤブコウジは我が家のベランダシェードガーデンにあるプランターに植えたいと思います。

 

水やり

植木鉢で育てている場合は、他の植物同様土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。夏場の鉢植えはすぐに水切れするため、30度以上ありそうな日は、土の表面を観察して乾いているようであれば朝晩毎日水をやります。

どちらかというと湿った環境を好みます。

冬の間は意外と乾燥しがちなので、土が乾いていないか注意してください。

地植えの場合は降雨で十分育ちます。

培養土

一般的な園芸用の培養土で十分育ちます。自作する場合は赤玉土7、腐葉土3で。

肥料

春と秋に緩効性肥料を与えます。

日当たり

半日陰から日陰の場所で育ちます。直射日光にあたりすぎると葉焼けを起こします。

植え替え

4月5月または9月10月ごろに行います。基本的に強い植物なので、夏の盛りと真冬を避ければどの時期でも植え替え可能です。

病害虫

病害虫はほとんどありません。まれに春から秋にかけてアブラムシとハマキムシにやられることがあります。

増やし方

地下茎で育ちます。増やす場合は地下茎を切り分けて株分けしましょう。

挿し木でも育てられます。4月~6月の時期に2,3節分の挿し穂を挿し木用の用土に挿します。事前に発根促進剤に切り口をつけておくとより発根が成功しやすいでしょう。

赤い実をむくと中に白い種が入っています。この種を直接培養土に植えても増やす事ができます。

赤い実を食べてみる

ヤブコウジの実

ヤブコウジと言えばこの赤い実ですよね。

ちょっと熟してきたので食べてみました。結果は・・・

食べられたものではありませんでした。。

やや甘酸っぱい感じがしてベリーのようなアセロラ風の味がします。ただ種が大きすぎてやや渋みもあるため、食用にはならないですね。

ちなみにヤブコウジは半日陰で育てますが、あまり日陰すぎると実がならない場合があります。また本来あまり肥料は必要としない植物ですが、実をならせるためには年2回の肥料もきちんと与えましょう。

なお、江戸、明治時代に大人気だったという斑入り種は実がつかないことがあります。