レモンの木 鉢植えの育て方(リスボンレモン)肥料・剪定・害虫

2023年12月9日

レモンの木

突然ですがレモンの木を購入してきました。

リスボンレモンという品種です。

すでに4個ほどレモンの実もなっていましてこれからの収穫が楽しみですが、最近ではレモンを観賞用として育てている人も多いそうです。黄色い果実が庭のアクセントになるようですね。

実はレモンは庭植えより鉢植えの方が実がなりやすいそうです。鉢植えの方が厳しい環境だからレモンが頑張るためでしょうか?

レモンの実

ちょっと難しそうなこのレモンの木の育て方についてご紹介していきますね。

日当たり・置き場所

温暖な気候を好むレモン。南向きの日当たりの良い場所に置きましょう。

特に冬場は5度以下になると枯れてしまう場合もあります。また風が強いとカイヨウ病になることも。冬期に気温が下がる地域では、室内での管理が必須となります。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと。レモンは水が大好きな植物です。特に実がなる6月~8月の暑い時期は水を欠かさないようレモンをよく観察しましょう。

肥料

基本的に年4回の肥料やりが必要です。
2月~3月の寒肥、6月、9月、11月に固形肥料を与えます。

病害虫

アゲハチョウが卵を産み付けて、幼虫が葉を食べます。見つけたら捕殺しましょう。薬剤の散布も可能ですが、食べるものなのでできるだけ農薬は使いたくないですよね。

その他、カイヨウ病になりやすいです。
カイヨウ病とはレモンの葉や実が風でこすれ、キズがついたところから感染して葉っぱが落ちてしまう病気。強風の吹き付ける場所を避けたり、混み合っている葉を間引いたりして防ぎます。

害虫の捕殺

アゲハチョウ

9月となり、暑い中にも風が涼しくなってきたなとベランダにご機嫌で立ってたところ、アイツがやってきました。

そう、アゲハチョウ!

レモンの天敵、というか柑橘系すべての敵ともいえる害虫です。

見た目は美しいですが、幼虫があっと言う間に増えて葉っぱをかじってしまいます。

あげはの卵

まさかと思って、葉っぱに目をこらすと・・

卵が!

ありました。アゲハチョウの卵です。

アゲハチョウはレモンの害虫なので、見つけたらすべて捕殺です。卵も一つずつ捨てていきます。

あげはの幼虫

さらに、まさか!と思いましたが、幼虫がすでに4匹育って葉っぱを食べていました。

なんとなく葉っぱがかじられているなとは思ったのですが、アゲハの幼虫が小さすぎて見つけられませんでした。

この幼虫もすぐに捕殺です。

レモン、害虫対策大変です。。

動画でも捕殺の様子をご覧いただけます。

 

10月の追肥

レモン追肥

さて、10月はレモンの木に追肥をする時期です。

レモンは肥料を年中切らさないようにするのがポイントです。うちのレモンも土の上にタブレット型の肥料を置きました。

使ったのはこちらのハイポネックスのど定番。油かすのように臭わないし、効果も間違いないので、うちではこの錠剤肥料に決めてます。

かんきつ・果樹用肥料です。

 

 

11月も後半になりまして、レモンが色づいてきました。

うちのリスボンレモンは4個結実しているのですが、最初から大きかった二つが黄色くなっています。

最初の頃と比べると随分実が大きくなったので、やはり10月に行った追肥が効いているのだと思います。

このまま観賞用として摘まずにおくのもありだと思いますが、最初に出来たレモンなので、ちょっと味をみたいと摘果することにしました。

レモンの実

ぴかぴかですね。

秋は肥料やりが重要ですよ。動画もご覧ください!

冬の管理

雪とレモン

今年の東京は久しぶりの大雪でした。

このとおり、最後に収穫を残していたレモンと雪!

珍しい景色です。

これでも雪がレモンに積もっていたのは1日だけだったので、なんとか葉を落とさずに元気に育っています。

 

ただ、レモンは暖かい国の果実ですので、当然ながら寒さには弱い植物になります。

ただし、関東以南の太平洋側であれば十分に育てることが可能です。

ポイントとしては以下のとおり。

 

・寒風にあてない

・できるだけ日に当てる

・乾燥気味に育てる

 

レモンは寒風にやられると途端に葉っぱを落としてしまいます。

葉っぱがおちてもそれでレモンがダメになることは少ないのですが、葉っぱがたくさん残っている方が春先の花や実の付きがよくなります。

そのため、寒風にさらされそうな場所で育てている場合は、冬の間だけ室内に取り込んだり、風よけの工夫をする必要があります。

外で管理する場合は雪や雨がかからないように軒下で管理することをオススメします。

 

また、風よけとして寒冷紗などで全体を被うことで寒さからまもることができます。地植えしている方や、どうしても室内に取り込めない方は寒冷紗(かんれいしゃ)や不織布(ふしょくふ)をご検討ください。

 

さらに、水やりも少し控え気味にします。

冬の間は10日間くらい水やりをしなくてもまったく問題ありません。

レモンもこの時期は水を吸い上げる力が弱いため、できだけ乾燥気味に育てましょう。

 

レモンの花

レモンの花

4月下旬。

レモンの花が咲きました。すごい香りがします。

レモンは花をたくさんつけすぎると実が小さくなるそうなので、摘蕾しなければなりません。

この写真のように一ヶ所から房のように花がついている場合は、不要な蕾を切る必要があります。

なお、レモンの花の中には不良品が混じっていて、この写真の花もその一つ。

よく見ると雌しべがありません。

これでは受粉しないので実がならないのです。

そのため、雌しべがきちんとでている花を探して残すようにしましょう。

 

ちなみに、以下の写真が雌しべが出ている受粉する花です。

レモン雌しべ

花の真ん中からにょきっと出ているの太いのが雌しべです。

アリがみっしりついて花粉を運んでくれています。

冬から春に行う作業については動画も参考にご覧ください。