日陰のベランダでシェードガーデンを作る方法
我が家の狭いベランダ。東向きで、南にも少しだけ開いているので午前中の2時間くらいは日が差します。
ただ、冬の間は隣のマンションが影になってまったく太陽の日差しが落ちてこないし、このコンクリートの壁のせいでかなり暗くなっています。
植物や盆栽を少しずつ増やして置いていたのですが、最近になって日陰でも丈夫な植物、冬でも枯れない常緑の植物を使って日陰のシェードガーデンとやらを楽しめることを知りました。
そこで、我が家の暗い日陰のベランダでシェードガーデン作り方をこのブログでご紹介します。
下の写真は同じベランダの左側。2016年12月の様子です。
エアコンの室外機があって、風がガンガン吹き付けてきます。植物には過酷な環境。特に夏は熱風が吹き付けるため涼しいところが好きな植物は植えられません。
そのため、まずこの室外機の風向きを変えて、かつ見た目が悪いのでカバーをすることにしました。
どうでしょうか。2017年1月の様子です。
白木の室外機カバーをかぶせてみました。フィンが上に向いているので、風が上に排出され、植物への影響が最小限に抑えられました。
やはり、人工物を自然素材で隠すと雰囲気がでますね。白木にしたのは、よりベランダを明るくするため。
さて、我が家のシェードガーデンですが、いくつかの植物たちがすでに育っているため、彼らを中心に構成し、足りない植物をどんどん足してていきたいと思います。
シンボルツリーのシマトネリコ
もう5年くらい育てているシマトネリコです。いつも短く剪定してしまうのですが、今年は少し高木にしてシンボルツリーぽくする予定です。
耐陰性があり日陰でも丈夫、常緑樹の代表格ですね。
シェードガーデンではとくにおすすめです。
ミドルツリーのオリーブ
本当はシンボルツリーでもいいのですが、うちのベランダは狭いので小さいオリーブを買ってきました。
オリーブは土壌を選ばず半日陰でも育つ強い植物、まさに我が家の日陰のベランダにピッタリです。もちろん常緑低木。
期待の星 アジサイアナベル
冬の間は葉を落としているので、寂しいですが日陰のスターと言えばこのアジサイだそうです。しかも西洋紫陽花のアナベルが人気とか。
春になればたくさん葉が出てるくるはずなので、今から楽しみです。
寄せ集め集団
日陰で育つかどうかもわからず買ったものも含めて、大きめの野菜育成用のコンテナに詰め込んでいるものです。
最近はこの中を少し整理したり、日陰でも育つ植物を買って追加したりしています。
メンバーはこちらです。
日陰で育つしかも冬の間に花が咲いて、しかも常緑というシェードガーデンのスターと言えばこのクリスマスローズ。2株買ってきて植えてあります。
続いて、木白香(もくびゃっこう)
白いシルバーリーフが美しくて、日陰で育つかわからず常緑という言葉に引かれて一株買ってきました。のちに日差しがないとうまく育たないことを知ります・・
冬に植えましたが、大きくなっているので強い植物と思われます。もっとボリュームが出るそうなので楽しみです。
※後に夏場の蒸れに耐えられず葉はすべて枯れましたが、秋になってまた新芽を出し復活しました。
次は、ベロニカ。
冬の間の銅色になる葉っぱが美しいですね。うちのベランダは背の高い植物があまりないため、花屋で衝動買いしました。
後で調べたら半日陰でも育つらしいです。うちのシェードガーデンでもいけるかもしれません。
ベロニカはその後見事に花を咲かせましたが、やはり夏の蒸れと虫に耐えられず葉っぱはすべて落ちてしまいました。ベロニカグレースの生育記はこちら
次は、ヤツデ紬絞り。
ヤツデは和のテイストを出してしまうので、シェードガーデン向きではないのですが、この斑入りヤツデは洋風の庭にもマッチするそうです。
しかも日陰が大好きで常緑。
とりあえず一株購入して睡蓮鉢の側に植えてあります。水辺となんとなく合いそうな予感。
その他グランドカバー系やツタ系
別のプランターにグランドカバーに使えそうな斑入りヘデラとクローバー、そしてジャスミンホワイトプリンセスを植えています。
ジャスミンはベランダの壁に掛けて、外側に垂らす予定です。
盆栽チーム
これが一番オシャレなシェードガーデンに不向きかもしれませんが、しかし大事に育ててきたガジュマル盆栽と桜盆栽と紅葉盆栽。
今後この子たちをどうシェードガーデンに馴染ませるか検討しないと。
とりあえずベランダの左側、室外機がある方は既存の植物を固めてややオシャレな感じになりました。
でもまだ真冬だから殺風景。
そして、実は明日もう一つのシンボルツリー(2つもいるのか??)ジューンベリーの木が到着する予定です。
新たなシンボルツリー ジューンベリー
待ちに待ったジューンベリーの木が来ました。思ったよりずっと立派。
地植えするレベルの大きさですね。
幹もしっかりしているし、枝もたくさん出ています。まだ初春だから葉っぱはありませんが、あちこちから芽が出そうです。
ジューンベリーは日当たりがいい方がたくさん実をつけるそうですが、半日陰でも育つそうです。
頑強なので、シェードガーデンでもいけるかもしれません。
ジューンベリーをシンボルツリーに変更
2017年3月の様子です。
ジューンベリーの木が一番大きいのでシンボルツリーにして、奥に配置。
シマトネリコは格下げで手間に配置。ベリーの葉が出てきたら、シマトネリコの葉を剪定して整理しないといけないかもしれません。
それにしても室外機の上をどうするか悩みどころです。なぜか日当たりが大好きなローズマリーがいたりするし。
ベランダのシェードガーデン 2017年3月17日
シェードガーデンというかセンスのいいガーデニングのコツは、葉物をメインで葉っぱの色を楽しみ、アクセントで花を添えるのがいいそうです。
うちのベランダもそのあたりを目指しています。
常緑樹を中心として構成されていますが、新たに白い花が咲いているモッコウバラとラナンキュラスを買ってきました。
ラナンキュラスは冬から春に花が咲く種類で、日当たりを好みます。
この初春の時期はベランダの奥の方まで朝だけは日差しがはいるので、育ってくれるかもしれません。赤い大きな花がベランダを華やかにしてくれます。
さて、春になってちょっと賑やかになってきたシェードガーデンですが、寄せ植えチームに新たな仲間を加えました。
ロニセラレモンビューティーです。
グランドカバーとしてよく使われるそうで、丈夫な植物です。ツル状に伸びていくそうです。
もう一つのグランドカバーがパコパです。
黄色い葉に小さな白い花がこれまた可憐で賑やかな感じになります。
シェードガーデンは暗くなりがちなので、こういう葉の色で楽しみたいですね。
※夏になってこの場所が蒸れていたせいですべて枯れてしまいました。。
さて、ちょっと前から気になっていたジューンベリーの株元。ちょっと寂しいですよね。ここにもグランドカバーとして植物を植えることにしました。
どうでしょう。ラミウム ガリオブドロンという恐竜みたいな名前のついたグランドカバーです。
半常緑ということなので、東京なら冬場も緑を保つのではないかと思います。半日陰がオススメです。ただし花を楽しもうと思ったら日当たりも必要のようです。
ベランダのシェードガーデン 2017年5月1日
ゴールデンウィークになりまして、気温も22,3度の日が続いています。
ジューンベリーの花が終わってこれから実がつくところですが、葉っぱも大きくなってきました。
また、エアコンの室外機の前に置いている紫陽花アナベルの葉っぱが急に大きくなり一気にベランダが華やぎました。
この写真は午前中に2時間だけ日があたるときの状態です。普段はほとんど日陰です。
室外機の上は小さな鉢をまとめて置くことに。サボテンと多肉植物と紅葉の盆栽スペースにしました。
また、寄せ集め集団の中でも木白香がすごい勢いで成長しています。
ベロニカはつぼみがついていますが、アブラムシがついていてやはり風通しが悪いのかなと思われます。
さて、これまでベランダの左側ばかり紹介してきましたが、右側も着々とシェードガーデン化を進めています。
この右側は南を向いていまして、ただ真向かいに高いマンションが建っていて冬の間は完全に日陰で夏になると少しだけ日が差します。
そのため、こちらにはハンギングで植木鉢を並べています。
以前は白くて大きなプランターを設置していたのですが、やはりプラスチック製のプランターは味がなく雰囲気が出ません。そのため土の蒸発が早くて水やりが大変なのですが、素焼きの植木鉢にしています。
ここではモッコウバラとジャスミン、そしてバジルが植わっています。
バジルは結構日差しが好きなのでこの位置しかありません。
またガジュマルと桜の盆栽もこちら側のハンギングにかけてあり、時間によっては太陽の日差しがあたるので元気に育っています。
床には木製の収納ボックスを置いて土や肥料などのガーデニング用品を収納しています。このボックスのお陰でベランダがグッとかっこよくなりました。
ベランダのシェードガーデン 2017年6月2日
もうすぐ梅雨というこの時期、紫陽花アナベルが大輪の花を咲かせました。
結構長持ちするらしいので今後が楽しみです。
また、寄せ植えチームのベロニカ グレースが紫色の花を咲かせシェードガーデンのささやかな賑わいに一役買っています。
それぞれゴージャスな花ではありませんんが、落ち着いた雰囲気がこのベランダには合っている気がします。
実はこの1ヶ月の間にジューンベリーが大量に実をつけて、一時賑わっていたのですが、その様子はジューンベリーのページをご覧ください。
部屋の中からみたシェードガーデンの様子です。
アナベルの白と背景の緑がまぶしいです。
こちらは春先にジューンベリーの根本に植えたラミウム ガリオブドロンです。
もう収拾がつかないくらい繁茂しています。あっちこっちに伸びて、隣の植木鉢に根を張ったりしています。とても強い植物。
病害虫も今のところはなく、うちの日陰のベランダにとても馴染んでいるようです。
寄せ植えチームのグランドカバーもかなり成長してきました。
特にパコパとロニセラレモンビューティーが繁茂して、隣にある睡蓮鉢にまでかかってきました。
このようにプランターの縁を植物が覆い隠してとなりの人工物との境がわからなくなると、よりシェードガーデンとして自然な雰囲気が作れます。
常緑の植物代表格 ホソバアオキ
シェードガーデンで重宝されるというホソバアオキの苗を買ってきました。
緑色の葉が濃い常緑植物の代表格です。
ただこのホソバアオキ、あまり見た目の面白みはない植物のため、他の植物を引き立てるために背景にしたりして活躍します。
以前、日当たりが好きな銀木犀を間違って買ってきて結局枯らしてしまいましたので、空いた場所にこのホソバアオキを植えようと思います。
常緑のセカンドプレーヤー 斑入り姫マサキ
最近生け垣としてよく目にするマサキ。
刈り込むと和風になりますが、自然に任せると洋風になります。斑入りなのでシェードガーデンが明るくなります。
この姫マサキは葉っぱが小さくて込み入ったタイプ。
マサキは常緑で耐陰性もあり丈夫な植物で、虫もあまりつかないそうです。
まさにシェードガーデンにうってつけですね。(たぶん)
このマサキは鉢植えにして育てる予定です。
ベランダのシェードガーデン 2017年11月2日
秋も深まってきまして、我が家のシェードガーデンも少し寂しくなってきました。
奥にあるシンボルツリーのジューンベリーが紅葉しているのが秋を感じさせます。やはり、常緑樹ばかりだと季節感が出ないので、落葉樹も一部置いてあると季節の移り変わりを感じますね。
それから、夏頃から変わったのは突然オリーブに懲りだして、オリーブの木を買ってきたことです。
以前から1本ありましたが、違う種類のものをさらに2本買いました。置く場所がもうないのでベランダの手すりのハンギングに無理矢理おいています。
オリーブは太陽が好きな植物ですが、ある程度の耐陰性もあり半日陰くらいなら育てやすい木だと思います。ただ実はつかないかもしれません。
その他、繁茂していた木白香が夏の盛りに蒸れてしまい、かなり葉を落としました。今は見る影もありません。
そのため、寄せ集めチームはちょっと寂しいですが、かわりにアイビーが生き生きしてきたり、ヤツデが大きくなって主要なプレーヤーが変わっているのも面白いですね。
古より人気の日陰スター、ヤブコウジ
寄せ植えチームの木白香が蒸れてダメになったり、ベロニカも蒸れて枯れてしまったりと少し寂しくなったプランター。
この中を埋めるため、日陰に強い新たなメンバーを買ってきました。
ヤブコウジです。
古来より日本の山林で生えていた、ザ・日本種の常緑低木植物です。
江戸時代から明治にかけては庶民に大人気だったとか。日陰や寒さに強く育てやすいのが人気なのかもしれませんね。
このヤブコウジを寄せ植えチームに加えてみました。
現在のシェードガーデンのプランター編成です。
ホソバアオキ、ヤブコウジ、クリスマスローズ、ヤツデ紬絞り、木白香、ロニセラレモンビューティー、アイビー3種類。
実は写真のまだ空いているところには、ヒヤシンスの球根が植えてあるのです。。これは春が楽しみ。
そしてしばらくご報告していなかったベランダの右側の様子です。
こちらは壁に鉢を多数引っかけて、少しでも明るさを取り込もうという作戦です。
奥から、ジャスミン・ホワイトプリンセス、姫マサキ、モッコウバラ、ローズマリー、ヘデラ、レモンの木です。
このチームはあまり樹高が高くないものを選んで置いています。
というのも、こちら側から日差しがわずかに入る時間があるため、できるだけ明るくしているのです。あとは風通しも。
続きはまたご報告しますね!
YouTubeでも日陰の植物を紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
シェードガーデンを作る上で参考にさせていただいたのがこの書籍。
庭と暮らせば BROCANTEスタイルの庭づくり
とにかくどの庭も写真が素敵。木の配置や植物の選定の仕方などとても参考になりました。自分は庭がないけどベランダで同じような庭造りがしたいと思われてくれる一冊です。
この本を読むと美しい庭は花ではなく緑で構成されているんだというのが、すごくわかります。
まったく同じ庭をつくることはできないかもしれませんが、いろんなアイデアや育ててみたい植物の紹介などがあり、すぐに真似したい気持ちにかられます。